いしかわ旬彩紀行
ANAクラウンプラザホテル金沢特別コラボ企画
JAグループ石川 × ANAクラウンプラザホテル金沢


食材に込められた想いまで、
余すことなく伝え切る。

中国料理  花梨 | 調理長  佐藤 裕一

1、2月の「中国料理 花梨」では、JA石川とのコラボレーション企画として「河北潟こまつな」をテーマに多彩なメニューをお届けしたいと思います。実際に河北潟こまつなを食べてみて感じたのは、硬すぎず、ほどよい歯ごたえがあるということ。水分量が多いのに、味がしっかりしていることにも驚きましたね。そんな食材の持つ特長を活かし切れるように、さまざまな形でメニューに取り入れていきました。

まず皆様にご紹介したいのは、チャーハンです。細かく刻んだこまつなの軸と加賀れんこんの異なる食感が、能登豚の自家製干し肉の味わいを引き立てた一皿となっています。もうひとつは、餃子。こまつなを餡の具材としてだけでなく、ペースト状にして皮にも練り込んでおり、河北潟こまつなの豊かな風味を楽しめる一品に仕上げました。また魚料理もおすすめで、蒸した旬のタラの切り身に鮮やかな緑が美しい河北潟こまつなの特製ソースをあわせて召し上がっていただきます。ぜひこの機会に、中国料理の技によって引き出された河北潟こまつなの新たな一面を味わってみてはいかがでしょうか。

この企画で生産者の方とよくお会いするようになり、改めてひとつの作物には途方もない労力と時間がかけられているのだと痛感しました。だからこそ、その魅力を余すことなく伝え切るのが、私たち料理人の使命だと決意を新たにしています。

写真「県産タラの切り身蒸し 河北潟こまつなソース 温野菜添え」

河北潟生産出荷組合 | 組合長 笠間 勝弘 さん

粘土質で栄養豊富な土壌によって育まれる河北潟こまつなは、シャキシャキとした食感とみずみずしさが特長です。通年で栽培を行っていますが、冬場は特に味が濃く、甘みが増すのでぜひ味わってもらいたいですね。河北潟こまつなの生産者になって早25年、少しずつですが知名度も上がってきました。今回の企画が河北潟こまつなの新しい価値を引き出す機会になることを期待しています。